ライパ♪

tokyoマイムカレッジ・ライブパーティー

omi: それぞれのマイムスタイル

ライパには色んなスタイルのマイミストが出演します。コメディ、ほのぼの系、物語をドラマチックに見せるタイプ、本当に色々です。同じTMCの生徒でさえそれぞれが独自のスタイルを待っていて、それがTMCの一番の特徴でしょう。


ではomiのマイムスタイルはというと、コーポリアルマイム(Mime corporel dramatique)が入っていることでしょう。コーポリアルマイムとはマルセイユ・マルソーの師であり、現代マイムの祖でもあるエティエンヌ・ドゥクルーの提唱したスタイルで、人間の動作を一度分解して再構築した動きを見せるマイムです。あるはずの無い壁を見せようとするパントマイムと違い、コーポリアルマイムは壁を触る人間の動作自体を中心に見せ、体の動きで内面を表現します。といっても分かりづらいですね。要は人間の日常動作の動きの美しさを抽象的に表現したものですが、YouTube で検索すれば動画が出てくると思います。

コーポリアルマイムのテクニックの一つに立体デザイン(3-Dimensional design)があります。例えば首を右に回し、右に傾け、後ろに倒す。その状態で胸を左に回し、右に傾け、前に倒す。といった具合に身体の動きを立体的に見せることで独特の美しさを出しています。ドゥクルーはギリシャ彫刻から多くのヒントを得たそうですが、ピカソなどのキュビズムの絵のように複数の視点から見た姿を同時に表現しているように思うときがあります。

omiと妻のかけくみこはシスターからパントマイムを現在も習い、藍木二朗からこのコーポリアルマイムを今年の三月まで習っていました。下の動画は藍木二朗とかけくみこ、omiの三人で出演したコーポリアルマイム作品です。


ちなみに、かけくみこは今回のライパ26ではAプログラムに出演します。

パントマイムとコーポリアルマイムは相反する部分もありますが、なんとか融合できないかと色々試行錯誤しています。

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さて、ライパ26。現在作品見せを重ねています。なんとかなりそうです。これからもっともっと作品を磨き上げます。出演者毎に異なるマイムスタイルをライパでお楽しみください。